春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
俳句会同人による吟行記録

関東

【春】絹の道吟行

八王子市の東南部多摩丘陵の一角に位置する「絹の道」の吟行した。地名の由来は、幕末から明治にかけて隆盛を極めた生糸貿易の荷駄が、横浜へ向けこの道を頻繁に往来したことからきている。

【新年】浜離宮庭園『放鷹術の実演』等吟行記

放鷹術は野外スポーツとして貴人に好まれ、古くは仁徳、一条などの諸天皇や家持、家康など熱心な愛好者の支援があったが、戦後は諸般の事情により政府による鷹狩は行われなくなり放鷹術は民間の有志に受け継がれ今日に至っているとのこと。

【冬】自然教育園吟行記

自然教育園の歴史は室町時代の豪族の館から始まり、江戸時代は徳川光圀の兄にあたる高松藩松平頼重の下屋敷、明治時代は陸海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地になっている。この間、一般人は立ち入ることが出来なかったため都心ではまれに見る豊かな自然が残されている。広さは東京ドーム四つ分である。

府中句会

【秋】府中大國魂神社・東京競馬場吟行記

大國魂神社は出雲の大國主神と御同神の大國魂大神を護り神として祀った武蔵野国の総社で、創建は凡そ1900年前の西暦111年5月5日である。六所の宮を合祀しているところから六所宮とも呼ばれている。毎年創建の5月5日を中心に例大祭が催されるが、通称「くらやみ祭」として広く知られている。

【秋】菊坂吟行記

まず樋口一葉終焉の地、本郷丸山福山町。そこで2年6カ月の間に名作「おほつごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などを生みました。菊坂を登り始めるとすぐに「伊勢屋」という一葉がしばしば通ったと言われる質屋がほぼ当時のままに残されています。一葉の旧居の跡には当時のポンプ井戸も残っています。

【夏】府中郷土の森博物館吟行

まず江戸時代から昭和初期にかけての市内にあった建物を移築・復元されたゾーンを見学。自然豊かな園内には、今まさに竹皮を脱いでいる竹林、刈り取る寸前の麦畑、代搔きを終えた田んぼ、まだ蕾の紫陽花の傍では水車小屋を見学。七千万年前の樹木化石の珪化木や、縄文時代の遺跡、まいまいづ井戸など古代に思いを馳せるなど、盛り沢山の散策でした。

花祭吟行(4月8日)

丁度花祭の日と重なり、午前中花祭のお寺を吟行することになりました。あきる野市の東秋留地区のお寺では「花まつりオリエンテンプリング」と銘打って八つのお寺巡りの催しがあり今年が30回目だそうです。今回は、その中のJR東秋留駅付近の三つのお寺としました。

【春】両国周辺吟行

はじめに隅田川の河畔散策路へ。次いで回向院へ。回向院から吉良邸跡へ向かう。次に本日のメインの「すみだ葛飾北斎美術館」へ。富岳三十六景をはじめ北斎の風景の緻密で繊細な絵、そして一方で大首絵などの大胆な構図の作品などをじっくり鑑賞。

【春】あきる野周辺吟行

五日市線「武蔵引田」駅に集合。駅舎では燕が巣作りを開始。咲き初めた桜の巨木の上空を飛翔している。南方には多摩川を挟み「多摩横山の丘陵」を、西には「奥多摩の連山」を望む長閑な里山である。

【冬】世田谷ぼろ市

先ず井伊家一族の眠る豪徳寺に向かう。次に吉良家の居城であった世田谷城址公園に歩を進める。さて本命のぼろ市が開かれる世田谷は、小田原と江戸を結ぶ宿駅として栄え、小田原城主北条氏政が市場税を免除して行商販売を認めた。ごった返しのぼろ市をやっと抜け出し、松陰神社へ。

【新年】名越切通(東京ハロー会新春吟行)

住宅街を抜けると坂東第二番札所、岩殿寺の山門。逗子に住んだ泉鏡花がこの観音堂をモチーフに作品を残している。次に日蓮上人が焼き討ちに会った時、白猿に導かれ難を逃れたとされる法性寺。曼陀羅堂跡には、切岸に3段、4段の矢倉が掘られ、中に無数の五輪塔が収められている。最後に、鎌倉七口の一つ名越切通しは、狭いところは1メートル弱、昔はこの径が三浦から鎌倉に抜ける唯一の浦賀古道だった。

【秋】九品仏・等々力渓谷吟行記

浄真寺は、浄土宗有数の大寺であり、本堂に向き合う形で、上品堂、中品堂、下品堂の三堂があり、各堂には、それぞれ阿弥陀如来像が三体ずつ安置されていて九品仏と言われている。4年に一度「お面かぶり」の行事が行われる。等々力渓谷と等々力不動尊に行く。横穴の古墳を見学、その後、「等々力」の地名の由来となった「滝」を見ながら、階段を上って「等々力不動尊」に到着。

橋本句会
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