「俳句文法」入門 (37) 2022年3月号
2022年3月1日 俳句文法
(1)助動詞「むず」は「むとす」の約語で「む」と同じ意味で使われる。「む」を強めた言い方。(2)「らむ」は現在推量の助動詞、らんとも。四段型に活用。○○らむ・らむ・らめ○。終止形に接続。
韓の俳諧(37)2022年3月号
2022年3月1日 韓の俳諧
『蕉禅世界』2月号の続き。主宰ではない判者の第二雑詠と云うべき欄がある。主評、風見坊玉龍に対し、月番の客評を眞風舍乙年女が行っている。乙年女は、眞風舍桑月の二代目と思われる。投句者の住所を見ると、発行地の鏡城と同じ咸鏡北道が多数を占めていて、韓半島の東北端に多数の俳人がいたことが判る。
「日本酒のこと」(15) 2022年3月号
2022年3月1日 日本酒のこと
杜氏とは、日本酒造りの技能集団のトップであり、酒蔵の酒造現場の総責任者です。かつては越後や南部等の出身地ごとの蔵人が集団を結成して、農閑期の出稼ぎという季節就労として全国の酒蔵で働いていました。しかし、酒蔵数の急減もさることながら、出稼ぎ自体が過去のものとなったことから将来の杜氏の卵である蔵人の志願者が激減しています。
古典に学ぶ (103)源氏物語2022年2月号
2022年2月1日 古典に学ぶ
柏木の病と死⑤ 夕霧の心情 柏木と同時に女三宮を垣間見することになった夕霧がまず何よりも先に気づいたのは、女三宮の美しさよりも、不用意にもその姿を男の目に晒すような宮の軽率さを非難しないではいられなかったのである。
はいかい漫遊漫歩(176)(177)2022年2月号
2022年2月1日 はいかい漫遊漫歩
北原白秋門下の歌人、村野次郎を兄に持ち、荻原井泉水の『層雲』に拠って俳句の修行をした後、詩人の道を歩んだ村野四郎の俳句観を紹介する。 植物図鑑を繰っていると、目が釘づけになる珍名の花に出合うことがある。例えばタデ科の「秋の鰻攫(つかみ)」「継子の尻拭」、「牛の額(別名:溝蕎麦)」、どれも薄紅の小花が可憐な草花というのも面白い。
「俳句文法」入門 (36) 2022年2月号
2022年2月1日 俳句文法
推量の助動詞は「む(ん)」「むず(んず)」「らむ」「けむ(けん)」などあり、現在推量が3つ、過去推量(・・・ただろう、と訳す)が1つ、けむ(けん)。
韓の俳諧(36)2022年2月号
2022年2月1日 韓の俳諧
俳句雑誌『蕉禅世界』2月号に「紅雨紀行四」という風見坊玉龍の、今の北朝鮮と中国との国境の紀行文が載っている。玉龍の他3名が国境に聳える海抜2744㍍の白頭山から東に流れる豆満江(トゥマンガン)上流の農事洞(ノンサドン)手前で、焚火をして夕食を作り一夜を明かすところから始まる。朝鮮書家として名ある池昌翰との交流も書かれている。