春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

韓の俳諧(34)2021年12月号

大正3年1月韓半島北部で発行された俳句雑誌『蕉禅世界』がある。鎌倉の建長寺に湖磨が建てた「蕉禅俳諧五哲記念碑」があり、五哲の中の風見坊玉龍が『蕉禅世界』主宰の田村小重郎だ。

「日本酒のこと」(12) 2021年12月号

燗酒が美味しい季節になりました。日本酒は常温、冷酒、燗酒と幅広い温度帯で楽しめる世界でも稀なお酒ですが、特に燗酒にすると魔法をかけたようにお酒の香味がプラスへプラスへと様変わりします。これはワインに比べ乳酸やアミノ酸等を多く含む日本酒は、温めることによりお米の持つ上品で柔らかな甘味分が膨らむ一方で、渋みや雑味分が抑えられるからです。

鑑賞 「現代の俳句」(8)2021年11月号

夕暮れは人待つ時間合歓の花 田中博子

古典に学ぶ (100)源氏物語2021年11月号

柏木の病と死②  六条院の東南の春の町で、柏木・夕霧などの若い世代によって行われた桜の花の下の蹴鞠は、息苦しい「蔭」への挑戦のように、蹴鞠の鞠が高く蹴上げられ、桜を散らし、六条院の秩序世界に裂目を入れていく場面として描かれている。

はいかい漫遊漫歩(170)(171)2021年11月号

2019年は、高浜虚子の没後60年。椿寿忌(4月8日)に因み、本欄の同年4月~6月号で虚子が戦後俳句をどう評価、鑑賞していたか、“肉声の記録 ”を復刻した『虚子は戦後俳句をどう読んだか―埋もれていた「玉藻」研究座談会』(筑紫磐井編著 深夜叢書社刊)を紹介した。 その際、洩れたが、高野素十、星野立子と言う虚子にとって“身内の俳人 ”を研究座談会の弟子たちの前でどのように評価していたか、2人に対する発言記録のさわりを書く。

「俳句文法」入門 (33) 2021年11月号

「荒海や佐渡に横たふ天の河」「横たふ」はすっと心に入って意味も鮮明だ。文意上は分かる。が文法上は破格と思う。横たふに四段活用はない。

韓の俳諧(33)2021年11月号

京城在住の俳人たちが、五の日十の日に集まり句会を開いていた。自由律俳句が盛んだった。中村烏堂が『五の日十の日』という俳誌を発行したようだが残存していないようだ。句会の内容は、雑誌『朝鮮及び満州』に残されている。

「日本酒のこと」(11) 2021年11月号

「杜氏来る」はご存知のように冬の季語です。杜氏とは、日本酒造りの技能集団である蔵人(くらびと)を統括する役職のことです。毎年11月に入ると酒蔵には杜氏を筆頭に蔵人の集団がやって来ます。そして、寒造りの酒を搾り切った3月には集団で出身の故郷へ帰っていきます。

« 1 21 22 23 80 »
PAGETOP
Copyright © 春耕俳句会:Shunkou Haiku Group All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.