春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

鑑賞 「現代の俳句」(7)2021年10月号

巣立鳥親子の距離の長くなる 落合水尾

古典に学ぶ (99)源氏物語2021年10月号

「瘧病」という語の意味するもの②・柏木の病と死 興味深いことに、藤壺、朧月夜、女三宮の密通に、桜が密接に関わっていることがいわれる。

はいかい漫遊漫歩(168)(169)2021年10月号

勅撰集『新古今和歌集』『新勅撰和歌集』の編纂者で『小倉百人一首』の選者として知られる鎌倉時代初期の歌人が、俳句(発句)も詠んでいたらしい。江戸俳諧考証家で、詩人、俳人の加藤郁乎著『俳諧志』(岩波書店刊)で著者は「門外俳句」の1項を設け、「上古誹諧」の収載句を紹介している。 松尾芭蕉は、野ざらし紀行の途次、貞享元年(1684)に名古屋に立ち寄った。その折に門弟になったのが、当地の富裕な米穀商、坪井庄兵衛こと杜国。俳聖が数多の門弟の中でも取り分け目をかけ、寵愛する弟子となる。ときに杜国27歳。40歳の芭蕉にとって一回り若い“いけめん”の弟子だった。

「俳句文法」入門 (32) 2021年10月号

俳句では 文語か口語か、その混合語かは永遠の問題だろう。文語のもつ格調、深みと落ちつき、口語のもつ親しさ、軽みと分かりやすさ、それらをブレンドして美しい日本語の文体を生み出す、のが理想だろう。

韓の俳諧(32)2021年10月号

明治41年創刊の雑誌「朝鮮」に、募集俳句の欄があった。京城の牛人や目池を中心としたオンドル会同人が選句にあたり、10日締切り翌月1日発行という速さであった。入選者の居所と本名も記載され、貴重な資料である。

古典に学ぶ (98)源氏物語2021年9月号

「瘧病」という語の意味するもの① 「瘧病」という言葉の特殊性はやはり、前にも述べたように、源氏と藤壺、朧月夜との密会に 関する場面にのみ出現するのであって、あきらかにに意識的に使用される。

「日本酒のこと」(10) 2021年10月号

皆さんは「純米酒」と聞いてどんなお酒を想定されますか。既に何度も触れましたが、日本酒は蒸した米を麴菌の力で糖化させ、これを酵母菌の発酵作用によりアルコールに転化したものです。この場合の材料は米・水、微生物である麴菌・酵母菌ですが、日本酒造りにおいては、発酵途中のタンク内に醸造用アルコールや糖類、酸類等を添加することも認められています。

はいかい漫遊漫歩(166)(167)2021年9月号

〈 深川・蛤町にある名刹〔永寿山・海福寺〕門前の豊島屋という茶店で出す名物の〔一本饂飩〕は、盗賊改方の長官・長谷川平蔵が少年のころから土地ではしられたもので、「おれが、本所・深川で悪さをしていた若いころには、三日にあげず、あの一本うどんを食いに行ったものだ」などと平蔵→〉 「ネギマ鍋(汁)」の鮪は、トロ、中トロが使われる。江戸時代の延享三年(一七四六)に書かれた手稿本「黒白精味集」の魚貝番付では上魚、中魚、下魚の三ランク中で鮪が鰯、鰊、鯖、河豚、泥鰌などとともに最下位「下魚」の位置づけだった.。

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