名残雪厚く積みたり御師の句碑
千年杉ひねもすけぶる細雪
冬曙法螺貝鳴らす松聖
松聖出仕木犀香る道
大年の月山染むる大落暉
五番法螺むささびの翔ぶ神の杉
冬の虹南谷より木樵る音
鷹放つ月山麓の大空に
山伏の声凜々と冬に入る
月山の碑の文字太し青胡桃
百日の髭の聖の御慶かな
松例祭火の香のこもる羽黒綱
月読の神染め給ふ穂田明り
邯鄲の鳴き細り行く呂丸の忌
駈けおりて来る月山の草紅葉