うぐひすや朝の心のひらかるる
犬ふぐり日向に母の車椅子
白れんに空の光のあつまれり
寂しさを束の間かくす春日傘
静けさや濠になだるる夕桜
新茶汲む今の命を至福とし
更衣なにか良きことありさうな
さあ切れとばかりどかんと大西瓜
風鈴にほどよき風の来たりけり
菩提子の垂るる大樹へ風の声
面取りを習ひて少女大根煮る
雪吊りの一糸乱れぬ縄の張り
除夜の鐘一打一打のひびきかな
対岸の生駒に出づる初日かな
独楽二つつかずはなれず廻りけり