春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

曾良を尋ねて(130) 2020年6月号

曾良がなぜ岩波庄左衛門正字として巡検使となりえたかは六代将軍家宣が出した「大赦令」によって松平忠輝の遺子であるとされる身分が復活され、このような公儀の官職に登用されたと考えられる。「大赦令」以前は本人には何の罪もないが先祖、藩主が罪人の汚名を着せられたなら生涯日陰の身分のままで過ごさねばならなかった。正に曾良や赤穂浪士の遺子たちがそうであったように。

鑑賞 「現代の俳句」(145)2020年6月号

春が来て日暮が好きになりにけり 黛執

古典に学ぶ (83)源氏物語2020年6月号

日本最高峰の物語文学『源氏物語』世界を繙く ─ センセーショナルな物語のはじまり④ ─ 画期的な冒頭文に続き、「はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々(かたがた)、めざましきものにおとしめそねみたまふ。」(宮仕えの初めから、我こそはと自負しておられた女御がたは、このお方を、目に余る者とさげすんだり憎んだりなさる)とある。

はいかい漫遊漫歩(136)(137)2020年6月号

弁証法を定式化した哲学者ヘーゲル、ブルボン家の最後の王シャルル十世、森鴎外の歴史小説で知られる江戸末期の医師、考証家、書誌学者の渋江抽斎、東海道五十三次を描いた浮世絵師の歌川広重、徳川十三代将軍家定、「白鳥の湖」、交響曲第6番「悲愴」などの作曲家チャイコフスキーに共通の死亡原因は、コレラ。

韓の俳諧(16)2020年6月号

俳諧の大衆化に伴い、句合せが闘句に変化していった。俳諧鴨東新誌にも番付を着けた闘句が掲載され、朝鮮半島の俳人も応募した。闘句は、優劣がつけがたいと行事預かりもあった。

「俳句文法」入門 (16) 2020年6月号

シク活用の例語には、悪(あ)し・あやし・いみじ・いやし・美し・うれし・同じ・悲し・苦し・久し・よろし・をかし・惜(を)し等がある。じの言い切りに注意。  芭蕉の句「こそ恋しけれ」は係結びの法則を踏まえたもの。

四季の野鳥 (3) 2020年6月号

ほととぎす啼いて雨滴が粗くなる   細見綾子 憑かれたるごと声高のほととぎす   棚山波朗

自由時間 (83) 2020年5月号

新型コロナウイルス(以下CVと略す)はどのようなウイルスか。2002年に発生したSARSを引き起こしたコロナウイルスの弟である。どちらもコウモリが宿主であるらしい。違うのは感染力で、SARSは発症した人からしか伝染しなかったが、CVは発症していない人からでも伝染するという厄介な病気だ。それが感染拡大をもたらしている。

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