花ミモザ遺作の壺を溢れしむ
暮れてより白木蓮色を深めけり
一叢の花かたかごの薄明り
砂に置く鞄の疲れ南吹く
文月や開きしままの八一の書
絵手紙の柿生き生きと獺祭忌
秋ふかし地球儀まはす一人の夜
晩学の途ゆるやかに古茶新茶
大原久子おおはらひさこ
大原久子おおはらひさこ
◆略歴 平成21年カリヨン入会。主宰逝去により24年終刊。平成24年未来図入会。平成27年退会。平成25年「春耕」入会。平成29年「春耕」同人。俳人協会会員。令和 3 年 12 月 退会
花ミモザ遺作の壺を溢れしむ
暮れてより白木蓮色を深めけり
一叢の花かたかごの薄明り
砂に置く鞄の疲れ南吹く
文月や開きしままの八一の書
絵手紙の柿生き生きと獺祭忌
秋ふかし地球儀まはす一人の夜
晩学の途ゆるやかに古茶新茶
大原久子おおはらひさこ
◆略歴 平成21年カリヨン入会。主宰逝去により24年終刊。平成24年未来図入会。平成27年退会。平成25年「春耕」入会。平成29年「春耕」同人。俳人協会会員。令和 3 年 12 月 退会