曾良を尋ねて(114) 2019年2月号
2019年2月1日 曾良を尋ねて
芭蕉監修のもと去来と凡兆の編纂の『猿蓑』が完成し元禄4年である。第三次芭蕉庵が再建されたのが元禄5年仮住まいから芭蕉は転居した。翌年には養子と言われている桃印が亡くなって大いに落胆する。元禄7年『おくの細道』の清書が出来上がり伊賀上野の兄に託すため次郎兵衛を伴い帰省した。曾良は小田原まで同伴した。この別れが芭蕉との最後の別れであった。
自由時間 (68) 2019年2月号
2019年2月1日 自由時間
クリスマスのお話 クリスマスは、イエス・キリストの誕生日であるかのように思われているが、そうではない。 クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う日として、4世紀ごろに教会で定めた日である。これからは、12月25日にみんな一緒にイエス・キリストの誕生を祝うことにしましょうと決めたのだ。
枕草子のおもしろさを読む(21)2019年2月号
2019年2月1日 古典に学ぶ
【生き生きと描かれた子供達の風景①】子供達が、実に生き生きと登場する章段がある。次の138段である。冒頭の、正月十余日とは、太陽暦の二月の中ごろであろうか。この時期は、冬型の気圧配置が変わり始める頃で、ここにあるような、厚い雲が空を暗くしている一方で、日差しは雲の切れ目からさしこんでくる。その中で展開される子供たちの騒ぎが聞こえてくる。
はいかい漫遊漫歩(104)(105)2019年2月号
2019年2月1日 はいかい漫遊漫歩
杏太郎は「老人とは人間の生きざまの果てに、かがやいているもの」だという。思うにこの三人称には、作者自身も投影されている。
自由時間 (67) 2019年1月号
2019年1月1日 自由時間
世界が選んだ日本映画 2018年10月30日、英国のBBCが外国語映画ベスト100を発表した。外国語というのは英国から見た場合のことで、つまり英語以外の言語で製作された映画のことである。
曾良を尋ねて(113) 2019年1月号
2019年1月1日 曾良を尋ねて
曾良が公儀の仕事として神社や寺を中心に廻っていたのは天下統一した幕府がまだ新しく常に京都の朝廷の動きを見守る必要があった謀反が起きるとしたら神社か寺が中心になるであろうと見ていた。芭蕉は当時猿蓑の編集に多忙であった。