杓の柄でつつく手水の薄氷
茎立や人に幼児期少年期
去る人も赴く人も弥生尽
流木を積みたる蜑家雁供養
回廊の朽ちたる社花は葉に
葉桜や褪せし茶店の津軽塗
裾野より暮るるお岩木花林檎
一湾をふくらませたる花菜風
太田直樹 おおたなおき
太田直樹 おおたなおき
◆略歴 平成16年青森市沖舘俳句教室参加。平成18年青森市福祉協会俳句会参加。平成29年4月「春耕」入会。令和2年同人。令和3年「春耕賞」。
杓の柄でつつく手水の薄氷
茎立や人に幼児期少年期
去る人も赴く人も弥生尽
流木を積みたる蜑家雁供養
回廊の朽ちたる社花は葉に
葉桜や褪せし茶店の津軽塗
裾野より暮るるお岩木花林檎
一湾をふくらませたる花菜風
太田直樹 おおたなおき
◆略歴 平成16年青森市沖舘俳句教室参加。平成18年青森市福祉協会俳句会参加。平成29年4月「春耕」入会。令和2年同人。令和3年「春耕賞」。