屋久島の雨太くして大川滝 朽ちゆける杉に実生や若葉雨 切株を丸呑みにして苔の花 淀川の底石透くる青葉闇 道塞ぐ夏痩せの猿夕餉乞ふ ガジュマルの根の絡み合ふ熱帯夜 千尋の川折り曲げて大瀑布 木杯の年輪に酌む冷し酒
衛藤佳也えとうよしや
◆略歴 平成 23年 4月「春耕」及び橋本句会入会。同 31年「春耕」へ投句開始。令和 4年「春耕」同人。