風紋に足踏み入れて防風摘む 宿直の点す門灯春夕焼 新樹光フォークダンスの輪の中に 森林浴合唱団と擦れ違ふ 紫陽花や水美しき町に出る 大空に吸ひ込まれゆく秋の声 手焙や語り部囲む鄙の宿 冬晴れや電算室の窓に富士
伯井茂はくいしげる
◆略歴 昭和14年生まれ。平成3年「春耕」入会。赤堤句会、下高井戸句会所属。平成30年「春耕」同人