神木のゆらぐ夕影日脚伸ぶ
蹴散らかしわがもの顔の春一番
春寒や犇く牛の湯気けぶる
堂に差す光に舞ひて春の塵
おくどさんに菜飯の香る通り土間
蜷の道吾が行く末に似たりけり
泥の中ジェット噴射の蓮根掘り
鶺鴒の先達めきてつと走り