門口に鳩の来たりて恵方とす 灯台の足元暗し余寒なほ 春浅し少しざわつく草の丈 音たてて上る階段朧月 春昼や揃はぬ椅子に日の揃ふ 水底の日をふるはせて蝌蚪の陣 散り際もほめられてゐる桜かな 白牡丹影も大きく咲きにけり
木曾令子 きそれいこ
◆略歴 平成24年、カルチャースクールにて俳句入門、平成26年「春耕」入会。多摩センター句会、皆中句会所属。令和2年「春耕」同人。