神木の洞に日の差す初景色
初音かなしばし手を止む朝厨
万緑へ飛沫無尽の大瀑布
カンナ濃し爆心地へと坂がかり
浮き浮きと捌く秋鯖夕厨
文化の日電波時計の電池替ふ
狛犬へ一太刀浴びせ杉落葉
隧道を抜け切る夜汽車年流る