月山の黒雲分けて初茜
どんどの火竹に絡みてかけ昇る
谷うつぎ色濃き月山芭蕉径
三山の暮れて風鳴る植田かな
桜桃を頰張る児等の笑顔かな
老鶯の合同句碑に鳴きにけり
水とばす背びれ尾びれや鮭遡る
白鳥の飛び立つ水を駆けのぼり