山桜咲きて華やぐ最上川 雪解靄五重塔の秘仏抱く 駅伝の襷待つ背に飛花落花 竹童忌野ぶだうの実のたわわなり 秋彼岸仏足石の薄湿り 藻刈舟鎌は舳先に掛けて研ぐ 宇曾利湖の夏霧流るいたこ宿 梯子乗り月山仰ぎ鯱となる
齋藤喜恵さいとうよしえ
◆略歴 平成14年月山俳句会入会。平成15年「春耕」入会。平成29年「春耕」同人。俳人協会会員。