シスターの指の包帯受難節
新涼や幼のことば詩となりて
身に入むや介護する身もさるる身も
春障子紅絹のはたきの音優し
立春の何やら楽し厨事
生身魂福耳遠くなりにけり
蚯蚓鳴く腓返りに耐へをれば
部屋深く射す日燦々久女の忌