冬空に凛と輝く天守閣
探梅や小枝にちちと鳥の声
道後の湯一日休みて煤払ひ
参道の松の並木や初詣
豆腐切る寒九の水にくぐらせて
美しき弁財天や草萌ゆる
湯の町に朝市の立つ小春かな
秋の山夕日をうけて輝けり
城山に雲一つなき初日かな
外に出て八十八夜の月見あぐ
湯の町の空美しく鰯雲
一畝をまづ耕して大根蒔く
裏庭はコスモス畑となりにけり
臘梅の香りにひかれふり返る
新走り供へてありぬ一草庵