那覇句会・首里句会合同で12名参加。天気は快晴、事前の資料収集や当日の企画は大先輩の大嶺白舟氏、宿泊予約は広瀬元氏、レンタカーの運転は島袋和雄氏とそれぞれにお世話になっての1泊2日の吟行会だった。

 那覇市民体育舘から10時に、沖縄島北部を目指し出発。車中、動植物や地質等沖縄の自然環境に詳しい大嶺氏から沖縄島南部、中部、北部の地質や動植物の特徴についてお話しがあり、カルスト地形、ドリーネ等実際に見ながらの学習はよく理解できた。西海岸の海はコバルトからエメラルド、青、蒼、紺、瑠璃紺と見事なグラデーションで広がり車中は感動の声。許田の道の駅を経て屋部、塩川、崎本部へ。崎本部の「はまさきレストラン」で昼食。値段の割に味がよくボリュームのある料理に全員大満足の表情。食後、瀬底大橋を渡り瀬底島へ。

瀬底島の拝所

橋の両サイドに広がる透明感のある大海原にまたまた感嘆の声。瀬底島では、大嶺氏の案内で、深々と積もる落葉を踏みながらジャングルのような樹々をかき分け「石嘉波神社」の探索。その後白砂の眩しい瀬底ビーチで記念撮影。各自手帳を片手に句作に余念がない。宿泊先の「ルートイン名護」で句会を実施。二句投稿し、澤田夫妻が清書、三句選で句会をした。終了後「縁」という居酒屋で懇親会。俳句談義に花が咲いた。

 翌日は、羽地ダム、屋我地、今帰仁村の隆起珊瑚礁の島古宇利島へ。昼食後、名護博物舘見学。

名護市博物館の高倉

極めて有意義な時間を満喫しました。(報告 伊佐節子)

当日句より
秋たけて余白の人世ジョン万会国吉
芒野に芽吹く桜の異変かな安次嶺
鷹一羽古宇利の海の碧を飛ぶ文子
読み聞かす瀬底の歴史冬麗 
古宇利島人々集ふ神宿り諸喜田
壁瑠璃の海のきらめき島小夏聖紫
花芒野辺一面の山原路啓子
海豚狩り今は昔の鰡日和求道
碧海で迎へる芒古宇利島幸地
蒼海に映ゆる大橋古宇利島白舟
碧海を裂く古宇利橋冬ぬくし和雄
秋晴に緑輝く本部富士屋良
姿よき琉球松や秋の馬場節子