あらたまの霧笛遥かに魚ねむる 「はやぶさ2 」太陽系の初荷かな 護摩経の声高まるや春疾風 五分咲の花の静けさ妻の墓 彩雲のたなびく空や躑躅寺 踊り待つ下駄の少女は爪染めて 初時雨神代杉の洞深し 冬紅葉回廊をゆく僧の列
秋山淳一あきやまじゅんいち
◆略歴 平成 29年「春耕」かわせみ句会入会。令和 2年「耕人賞」受賞。令和 3年「春耕」同人。俳人協会会員。