あらたまの霧笛遥かに魚ねむる
「はやぶさ2 」太陽系の初荷かな
護摩経の声高まるや春疾風
五分咲の花の静けさ妻の墓
彩雲のたなびく空や躑躅寺
踊り待つ下駄の少女は爪染めて
初時雨神代杉の洞深し
冬紅葉回廊をゆく僧の列