悴みて繕ふ言葉継げぬ儘 いぬふぐり犬のふぐりとはしやぐ子ら 鶯の喉念入りの音合はせ 百韻の読みの惑ひにめかり時 引き潮にアンモナイトを探す夏 人知れず啼きし夜のあり雨蛙 頬杖の畳に跳ぬる蠅虎 語り部の背に三陸の青岬
河合信之かわいのぶゆき
◆略歴 茨城県出身。平成14年俳句を始め、平成17年「渋柿」入会。令和6年「春耕」入会。