黒牛の百頭はゐて春の草 啐啄のかすかな音や春動く 春月や巨船ゆつくり島を曳く 雲の峰真白きものの持つ力 星月夜語尾伸びやかに島言葉 天辺へ整ふ速さ鷹柱 母鯨跳べば子鯨添ひて跳ぶ 腰撓ふ裂帛の突き寒稽古
仲間文子なかまふみこ
◆略歴 平成20年澤聖紫に師事。新聞、俳句総合誌に投句。平成23年「春耕」入会。沖縄県俳句協会会員。平成29年「春耕」同人。俳人協会会員