初蝶のためらふやうに止まりけり
残り鴨背に嘴を埋めしまま
翡翠の杭一本を寄辺とす
電柱の片陰に足る吾が身かな
指先をかすめし風や秋桜
行きあうて落葉踏む音譲り合ひ
冬の靄汽笛短き操車場
冬晴や名のみとなりし富士見坂
山田高司やまだたかし
山田高司やまだたかし
◆略歴 平成 27 年 1 月春耕絹の道句会、平成 27 年 1 月春耕南大沢句会、平成 28 年 2 月「春耕」入会。棚山波朗に師事。平成 31 年 1 月「春耕」同人。
初蝶のためらふやうに止まりけり
残り鴨背に嘴を埋めしまま
翡翠の杭一本を寄辺とす
電柱の片陰に足る吾が身かな
指先をかすめし風や秋桜
行きあうて落葉踏む音譲り合ひ
冬の靄汽笛短き操車場
冬晴や名のみとなりし富士見坂
山田高司やまだたかし
◆略歴 平成 27 年 1 月春耕絹の道句会、平成 27 年 1 月春耕南大沢句会、平成 28 年 2 月「春耕」入会。棚山波朗に師事。平成 31 年 1 月「春耕」同人。