竹の皮脱ぐ音闇を深くせり 塚本清
百年の笑まひくづさず母の雛 塚本照子
千年の杉の秀照らす望の月 塚本弘満
木枯の角曲がり来る丸ノ内 坪井研治
大杉に生飯待つ鳥も修二会かな 鶴田武子
吹き晴れてむらさき深き初筑波 弦巻淑子
芋茎和ひとさじの酢で母の味 冨田君代