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【冬】奥能登・あえのこと
奥能登に静かに継承されてきた行事に《あえのこと》がある。平時忠卿が源平の壇ノ浦の合戦に破れこの地に流されて没してから千二百年近く経つが、この一帯に平家の落ち武者のごとく《あえのこと》神事がある。 神事であるが神職は参加しない。行う家々ごとに多少違ったやり方であり、ゴテ(世帯主・ご亭主)が自ら執り行うところに特徴がある。 羽咋出身の棚山波朗さんに引率されて奥能登で行われた二つの《暮のあえのこと》を見聞することが出来た。
奥能登に静かに継承されてきた行事に《あえのこと》がある。平時忠卿が源平の壇ノ浦の合戦に破れこの地に流されて没してから千二百年近く経つが、この一帯に平家の落ち武者のごとく《あえのこと》神事がある。 神事であるが神職は参加しない。行う家々ごとに多少違ったやり方であり、ゴテ(世帯主・ご亭主)が自ら執り行うところに特徴がある。 羽咋出身の棚山波朗さんに引率されて奥能登で行われた二つの《暮のあえのこと》を見聞することが出来た。