春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
俳句会同人による吟行記録

国内

花祭吟行(4月8日)

丁度花祭の日と重なり、午前中花祭のお寺を吟行することになりました。あきる野市の東秋留地区のお寺では「花まつりオリエンテンプリング」と銘打って八つのお寺巡りの催しがあり今年が30回目だそうです。今回は、その中のJR東秋留駅付近の三つのお寺としました。

【春】両国周辺吟行

はじめに隅田川の河畔散策路へ。次いで回向院へ。回向院から吉良邸跡へ向かう。次に本日のメインの「すみだ葛飾北斎美術館」へ。富岳三十六景をはじめ北斎の風景の緻密で繊細な絵、そして一方で大首絵などの大胆な構図の作品などをじっくり鑑賞。

【春】あきる野周辺吟行

五日市線「武蔵引田」駅に集合。駅舎では燕が巣作りを開始。咲き初めた桜の巨木の上空を飛翔している。南方には多摩川を挟み「多摩横山の丘陵」を、西には「奥多摩の連山」を望む長閑な里山である。

【冬】浦添城合同吟行記

浦添城の歴史は古く、鎌倉時代に遡り、既に英祖王統の野面積み、浦添ようどれと極楽寺を造営したと伝わり、室町時代察度王統には高麗瓦葺きの建物ができ、王宮とされる。1406年尚巴志に滅ぼされ、首里に王宮が移される。以後第二尚氏の尚寧王の1620年にようどれを改修。第二尚氏は400年続いた。

【冬】世田谷ぼろ市

先ず井伊家一族の眠る豪徳寺に向かう。次に吉良家の居城であった世田谷城址公園に歩を進める。さて本命のぼろ市が開かれる世田谷は、小田原と江戸を結ぶ宿駅として栄え、小田原城主北条氏政が市場税を免除して行商販売を認めた。ごった返しのぼろ市をやっと抜け出し、松陰神社へ。

【新年】名越切通(東京ハロー会新春吟行)

住宅街を抜けると坂東第二番札所、岩殿寺の山門。逗子に住んだ泉鏡花がこの観音堂をモチーフに作品を残している。次に日蓮上人が焼き討ちに会った時、白猿に導かれ難を逃れたとされる法性寺。曼陀羅堂跡には、切岸に3段、4段の矢倉が掘られ、中に無数の五輪塔が収められている。最後に、鎌倉七口の一つ名越切通しは、狭いところは1メートル弱、昔はこの径が三浦から鎌倉に抜ける唯一の浦賀古道だった。

【秋】九品仏・等々力渓谷吟行記

浄真寺は、浄土宗有数の大寺であり、本堂に向き合う形で、上品堂、中品堂、下品堂の三堂があり、各堂には、それぞれ阿弥陀如来像が三体ずつ安置されていて九品仏と言われている。4年に一度「お面かぶり」の行事が行われる。等々力渓谷と等々力不動尊に行く。横穴の古墳を見学、その後、「等々力」の地名の由来となった「滝」を見ながら、階段を上って「等々力不動尊」に到着。

橋本句会

【秋】東京農工大学吟行記

農工大は昭和10年に東大農学部実科が東京高等農林学校としてこの地に独立したものである。正面の本館は東大安田講堂を手掛けた内田祥三が昭和9年に建てたもので、現在は国の登録文化財に指定されている。農場はとにかく広い。農場に離接する厩舎には学生馬術部が管理する10頭の馬とポニーが飼育されている。

【初冬】御岳渓谷・玉堂美術館吟行記

小澤酒造の醸造所内の最初の建物は日本家屋で茅葺の兜屋根が美しい。敷地の奥に行くと元禄時代に建てられた元禄酒蔵がある。 御岳渓谷遊歩道を進み、対岸の寒山寺(中国蘇州の寒山寺にちなんで昭和5年に建立)に行くため吊橋の楓橋を渡ると、寒山寺の鐘楼がある。遊歩道を進むと白秋歌碑があり、更に上流に進むと玉堂美術館がある。

【秋】青梅吟行記

金剛寺の本堂の前に、平安時代に活躍した平将門の伝説を持つ「青梅」の樹がある。この梅は、季節が過ぎても黄熟せず落果まで青いため、「青梅」と言われ、青梅の地名もこれに因んでつけられたとされている。釜の淵公園には青梅市郷土博物館、旧宮崎家住宅などがあり、青梅市の歴史を知ることが出来る。

羽村句会

【秋】室の八嶋・鑁阿寺・足利学校吟行

「室の八嶋」は芭蕉が奥の細道の歌枕に選んだ土地。「糸遊に結びつきたる煙哉」の句碑があり、下野一の宮・大神神社の境内にある。 「鑁阿寺(ばんなじ)」の「鑁阿」の文字は尊氏の祖先の法名で、ここは足利氏の居宅跡。鎌倉期から焼けたことのない本堂は国宝指定。鐘楼等は重文になっている。「足利学校」は日本最古の学校。古くは平安・鎌倉から江戸期まで自学自習の学徒が集まっていた。

八王子句会

【秋】深川吟行

小名木川との合流点に、隅田川を見下ろす作りの展望庭園に蕉翁像がある。展望庭園を降りて裏通りを歩くと赤鳥居に幟の林立する芭蕉稲荷(芭蕉旧居跡と言われる)、船番所跡などある。三菱創始者岩崎弥太郎が作った清澄庭園は庭石の美しさで有名だ。芭蕉記念館内には芭蕉の歩いた道と、そこでの主な作句を表した大地図や遺愛の石蛙他の資料の展示があり芭蕉の全体像を知ることが出来る。

調布句会
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