蟇目良雨 主宰 作品
苦うるか
苦うるか布衣の一世をいとほしむ
自然薯を日に日に擂りて鰥夫かな
瓢簞や妻のくびれにもう会へず
干大根の下にたづきの出入口
古書街にちやうちん釣瓶落しかな
「おしんの世」まだあり継子の尻ぬぐひ
けふの色塗り重ねたる柿紅葉く
年上の妻の好みし猫じやらし
中也忌や夕日に投げるブーメラン
十六夜の月の着てゐる生絹かな
にぎやかに破り障子を貼り替へる
後の更衣全き富士を遠く見て
- 2025年12月●通巻557号
- 2025年11月●通巻556号
- 2025年10月●通巻555号
- 2025年9月●通巻554号
- 2025年8月●通巻553号
- 2025年7月●通巻552号
- 2025年6月●通巻551号
- 2025年5月●通巻550号
- 2025年4月●通巻549号
- 2025年3月●通巻548号
- 2025年2月●通巻547号
- 2025年1月●通巻546号
- 2024年12月●通巻545号
- 2024年11月●通巻544号
- 2024年10月●通巻543号
- 2024年9月●通巻542号
- 2024年8月●通巻541号
- 2024年7月●通巻540号
- 2024年6月●通巻539号
- 2024年5月●通巻538号
- 2024年4月●通巻537号
- 2024年3月●通巻536号
- 2024年2月●通巻535号
- 2024年1月●通巻534号




