春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

自由時間

自由時間 (79) 2020年1月号

禍福は糾える縄の如し。回顧 2019年。

自由時間 (78) 2019年12月号

2019年10月31日、首里城の正殿ほかの主要建物が焼失した。御庭(うなー)と呼ばれる縞模様の美しい中庭を囲む建物があらかた灰燼に帰した。正殿の焼け跡前に、石造りの阿形・吽形の大龍柱が焼け残って立っているのが哀しい。

自由時間 (77) 2019年11月号

初代吉右衛門は、趣味に俳句、弓道、書、小唄などをたしなんだ。いずれも玄人はだしである。「秀山」とは初代吉右衛門の俳名である。小宮豊隆の「中村吉右衛門論」その冒頭で「文壇で会つて見たいと思ふ人は1人も居らぬ。役者の中では会つて見たいと思ふ人がたつた1人ある。会つて見たら色々の事情から多くの場合失望に終はるかも知れぬ。夫にも拘らず藝の力を通して人を牽き付けて止まぬ者は此の唯一人である。此唯一人とは云ふ迄もない、中村吉右衛門である」

自由時間 (76) 2019年10月号

イギリスのイタドリは、竹のように、どこででも旺盛に成長したので庭師が好んで植え、やがて全国に広がって野生化した。イタドリ(虎杖)は「日本の節のある雑草」という意味である。又アメリカの葛、葛が初めて日本からアメリカの地にわたり、ニューオーリンズで開催された国際博覧会の庭園に使われポーチの日除け、牛の餌、斜面の土砂崩れや砂嵐の防止のため植えられるようになった。葛がどういう害をもたらすか。森林では、木々が梢まで覆われて立ち枯れになっている。葛は、最初は緑化に役立つ被覆植物とされていたのが、今では、ただの雑草に分類されあわれ「有害雑草」に分類されている。日本では攻撃的ではないイタドリと葛が、違う気候風土・環境に置かれると脅威となる怖さ・不思議さを知る。

自由時間 (75) 2019年9月号

ニューヨークの高級フレンチ・レストラン「ブーレイ(Bouley)」が、2017年7月末休業に入った。オーナー・シェフであるデイヴィッド・ブーレイが、体に良い日本の食材を深く勉強するためである。テーマは「発酵食品」。那覇市 糸満市 名護市を訪問、彼らの長寿の秘訣は食にあり「健康と風味との関係は同じところにある」ということを再確認する。ブーレイは、免疫力を高める微生物=植物性乳酸菌の働きに注目し伊那市の天然寒天、木曾の開田高原植物性乳酸菌で発酵させて作る漬物、金沢市の味噌作り、七尾市の生醬油作りなどを熱心に学ぶ。

自由時間 (74) 2019年8月号

ハンセン病は、らい菌が主に皮膚と神経を侵す慢性の感染症である。らい菌が発見されたのは、1873年のことである。発見したのはノルウェーの医師アルマウェル・ハンセン。病名は彼の名に由来する。2001年の患者・元患者の損害補償に続き、7月に家族の損害補償の勝訴が確定した。ハンセン病の俳人村越化石は優れた句を残した。

自由時間 (73) 2019年7月号

東京・上野の東京国立博物館(平成館)で、6月2日まで特別展「国宝 東寺─空海と仏像曼荼羅」が開催された。会期62日間で40万人を超える来場者があったという。普段なら東寺の講堂に鎮まっている。21体の仏像からなる立体曼荼羅のうち、なんと15体(国宝11、重要文化財4)が上野までお出ましになったのだ。そのほかに国宝20点、重要文化財56点も展示されていると聞けば、仏女(仏像女子)ならずとも足を運んでみたくなる。

自由時間 (72) 2019年6月号

4月15日、パリのノートル・ダム(聖母)大聖堂が炎に包まれた。あの美しいステンドグラスのバラ窓も壊れたのかと心配したが、無事だった。焼け落ちたのは木造部分で、石造部分の損傷はそれほど深刻ではなかったようだ。91メートルの尖塔が崩れ落ちたときは悲鳴が上がったが、規模こそ違え、2001年9月11日のニューヨーク・ワールド・トレイド・センターの崩落を見ているときと同じような感覚に襲われた。このノートル・ダムに魅せられた日本人がいる。哲学者の森有正である。

自由時間 (71) 2019年5月号

1956年12月18日、国連総会で日本の国連加盟案が全会一致で可決された。日本は晴れて80番目の加盟国となり、国際社会への仲間入りを果たした。ときの国連事務総長は、スウェーデンのダグ・ハマーショルドであった。彼の最後の3年間は詩を書き綴っていて、HAIKU も登場する。『俳句入門~芭蕉から子規までの句と俳人』という本を読んで俳句に魅了されたようだ。

自由時間 (70) 2019年4月号

ドナルド・キーンさんが亡くなった。一月に誤嚥性肺炎を発症して入院していたが、容体が悪化、2月24日午前6時21分、心不全のため、養子のキーン誠己さん(浄瑠璃三味線奏者)に看取られて息を引き取った。96歳であった。

自由時間 (69) 2019年3月号

光陰矢の如し。石牟礼道子を見送ったのはついこの間のことのように思っていたが、もう一周忌を迎えた。その2月10日、水俣市では「水俣病を語り継ぐ」主催の朗読会があり、福岡市では関係者による講演会が行われた。作家の池澤夏樹もゲストとして壇上に上がって挨拶した。

自由時間 (68) 2019年2月号

クリスマスのお話 クリスマスは、イエス・キリストの誕生日であるかのように思われているが、そうではない。  クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う日として、4世紀ごろに教会で定めた日である。これからは、12月25日にみんな一緒にイエス・キリストの誕生を祝うことにしましょうと決めたのだ。

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