古典に学ぶ (131)源氏物語2024年6月号
2024年6月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたかか⑮ 藤壺の宮③ 桐壺帝は、源氏を次代の天皇の世継ぎとなしえなかった無念さを、冷泉院を東宮に立てることで解消しようとした。そして、退位を前にして藤壺を立后させたのも、東宮の地位の安泰を願ったからであった。
韓の俳諧(64)2024年6月号
2024年6月1日 韓の俳諧
臼田亞浪は「石楠」同人の案内で京城市内や京城日報や朝鮮総督府内を訪問した後勤政殿にて旅行吟として2句、併合で地位を追われた最後の王や家族が住んでいた昌徳宮秘苑においても2句詠まれた。日本は韓国から朱子学を学びました。豊臣秀吉軍に拉致された姜沆(カンハン)が、藤原惺窩(ふじわらせいか) を経て林羅山へ朱子学を伝え、昌平坂学問所が開設された。跡地が現在の跡地が湯島聖堂と東京医科歯科大学です。
はいかい万華鏡 (2) 2024年6月号
2024年6月1日 はいかい万華鏡
今年度芥川賞受賞作品九段理江著『東京都同情塔』の物語はザハ・ハディド案の国立競技場に隣接する新宿御苑に70階を超える超高層施設を建てて東京都民の中で同情に値する人々を無料で住まわせる計画に携わる女性建築家の話だ。
はいかい万華鏡 (1) 2024年5月号
2024年5月1日 はいかい万華鏡
父は新聞記者として忙しく、母が子の面倒を見たが教師上がりの性格だろうか、私が学校で特別扱いされることを嫌い、運動会の徒競走にも普通に走らされた。結果は想像出来るように先頭の子から何十メートルも遅れてゴールをするのだが、この時の悔しい「何くそ‼」という気持ちが私を育てたに違いない。
古典に学ぶ (130)源氏物語2024年5月号
2024年5月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたか⑭ 藤壺の宮② 『源氏物語』の根底にひそむあるまじき罪の犯しという大きなテーマを語る源氏と藤壺の密会の場面は、和歌の贈答歌を含み、その詳細は省き、ただ二人の対応する心情が重く、凝縮した文体で語られるように思われる。