はいかい万華鏡 (8) 2024年12月号
2024年12月1日 はいかい万華鏡
2024年ノーベル平和賞受賞ニュースをテレビ番組で見て思わず涙がこぼれた。 受賞者は「日本被団協」(日本原水爆被害者団体協議会)。 日本被団協の活動は広島・長崎の原爆投下の惨状を風化させることなく後世に伝える目的で被爆市民等が維持している団体で、恐らく殆どの人がノーベル平和賞を取るとは考えていなかっただろう。そんなか弱い団体の運動を見つけ出して平和賞を与えたノーベル賞の懐の深さに感動して涙したのかもしれない。
古典に学ぶ (137) 源氏物語 2024年12月号
2024年12月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたかか㉑ 浮舟の死の決意① 死を決意しながらも叶わず、生き永らえ、仏門に入った源氏物語の最後のヒロインである浮舟という女(ひと)がいる。どのような女君であったのか。彼女の半生を辿ってみたい。
「俳句文法」入門 (70) 2024 年 12 月号
2024年12月1日 俳句文法
副詞と副助詞とはどう違うのか?という問があった。副詞はそれ自体に意味があり用言に付く。意味とは状態(すくすくと)・程度(少し・やや)・呼応の三種類である。副助詞とはある語に付いて意味を添えて用言に付く助詞のことである。
韓の俳諧(70)2024年12月号
2024年12月1日 韓の俳諧
臼田亞浪は一ヶ月近い満洲の旅を終えて、1935年10月18日午後2時に、奉天(今の瀋陽)から、安奉線の列車に乗り案内役の西村公鳳が乗り込み、京城へ19日に着いた。20日には、博文寺と徳壽宮に行った。
はいかい万華鏡 (7) 2024年11月号
2024年11月1日 はいかい万華鏡
卑弥呼がシャーマンだけの指導者でなかったことが共通認識になっている現代において、卑弥呼の時代から現代まで日本が外国から侵略されずに二千年近く独立を保っていることに、女性の力が随所に幾度も発揮されてきたことを認識すべき時が来たのではないかと思うのである。
古典に学ぶ (136) 源氏物語 2024年11月号
2024年11月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたかか⑳ 紫の上⑤ 紫の上亡き後、物語は故人を追悼しながら、いかに心静かに出家を遂げるべきか、そのことだけを求めて生きる光源氏の日々がわびしく綴られている。亡き紫の上を偲ぶしみじみとした哀感が漂う。





