春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

鑑賞 「現代の俳句」(111)2017年8月号

小石抱き羽上げ下げの豹紋蝶    岡田日郎[山火]

衣の歳時記 (89) 2017年8月号

海やプールで泳ぐ時に着る「水着」。かつては木綿、毛織物、絹が使われたことがあったが、今はポリエステルなどの化学繊維のものが主流となっている。一般用と競泳用があり、女性用はとりわけカラフルで、デザインが豊富。副季語は「海水着」「海水帽」。

子規の四季(83) 2017年8月号

明治三十五年(1902)8月20日(水)晴。この日『病牀六尺』の連載が百回に達した。〈百日の月日は極めて短いものに相違ないが、それが予にとつては十年も過ぎたやうな感じがするのである〉と子規は記した。  この日の午後、子規が朝顔の写生をしているところへ、鈴木芒生、伊東牛歩の二人の俳人が訪れた。それからの出来事を、子規は8月24日の『病牀六尺』に恋愛小説を思わせる筆致で述べている。二人の俳人は孫生、快生の名で登場する。

枕草子のおもしろさを読む(3)2017年8月号

三百ほどの章段を持つ『枕草子』の中で、最も気が利いて、人をあっと言わせるのが類聚章段である。前置きの準備もなく、説明も議論もなく、人間の常識、情感に訴えて、一語を発し、一字を並べる、やがて読者の心に旺盛な感興を惹き起こすのが、「~は」、「~もの」、「~げなるもの」章段である。問いから答えを、答えから問いを導く形と、「~らしく見える」型の章段である。 星は すばる。ひこぼし。みやうじやう。夕づつ。よばひ星。をだになからましかば。まいて。(二三六段 「星は」)

はいかい漫遊漫歩(68)(69)2017年8月号

八月や六日九日十五日、八月の…、八月は…の三句は、毎年八月になると多くの人々に同じ句が詠まれ続けている。 日中戦争が始まった昭和十年代、新興無季派の戦火想望俳句が登場。若き三橋敏雄は戦火想望俳句の期待の星として注目された。

自由時間 (50) 2017年7月号

スペイン北部のバスク自治州にゲルニカという小さな町がある。この町にはバスク地方の自治の象徴であるバスク議事堂と「ゲルニカの木」と呼ばれる樫の木があることで知られている(現在の木は四代目)。この木の前で歴代の領主が自治法の遵守を誓うという伝統があった。現在、自治州政府首班も同様の宣誓式を行っている。

曾良を尋ねて (95) 2017年7月号

立石寺を訪ねた後大石田の髙野一栄邸に泊まった日に連句の発句として「五月雨を集めて早し最上川」と詠まれた。 後に出羽三山を訪ねて多くの名句を読まれたが詠まれた。

鑑賞 「現代の俳句」(110)2017年7月号

古書店の中ひんやりと花の昼   島谷征良[一葦]

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