風紋の途切れしところ浜豌豆
郭公の日暮の声は背山より
日没の声細り行く遠郭公
風向きの変りてよりの船遊び
夕凪や不漁の船は舳先上げ
夕端居漁師集まる一所
誰彼の座の決まりをり夕端居
汲み置きの真水で洗ふ海女の髪
夏果ての寄する波より返す波
ゆく夏の波に遅るる波の音
茅花流し継ぎ当て残る帆掛け船
寄せしものまた引き戻す土用波
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