何すると言ふこともなく年詰る
殊更のことはなけれど年惜しむ
門松の直立不動人正す
行き成りの三日の客の長居せる
残りものにまた火を加ふ松の内
出し抜けに玻璃戸がたつく鰤起し
鰤起し砂に喰ひ込む錆錨
鰤起し雲脚早し能登の沖
能登荒磯波の花咲く日和かな
浜風に波の花舞ふ千枚田
蛤に潮水を入れ砂吐かす
流木を置き去りのまま冬終る
- 2024年12月●通巻545号
- 2024年11月●通巻544号
- 2024年10月●通巻543号
- 2024年9月●通巻542号
- 2024年8月●通巻541号
- 2024年7月●通巻540号
- 2024年6月●通巻539号
- 2024年5月●通巻538号
- 2024年4月●通巻537号
- 2024年3月●通巻536号
- 2024年2月●通巻535号
- 2024年1月●通巻534号
- 2023年12月●通巻533号
- 2023年11月●通巻532号
- 2023年10月●通巻531号
- 2023年9月●通巻530号
- 2023年8月●通巻529号
- 2023年7月●通巻528号
- 2023年6月●通巻527号
- 2023年5月●通巻526号
- 2023年4月●通巻525号
- 2023年3月●通巻524号
- 2023年2月●通巻523号
- 2023年1月●通巻522号