蟇目 良雨 主宰 作品
正装の始めや不二の綿帽子
太箸をほとけの妻に置きにけり
西鶴の女来てゐる酉の町
冬紅葉余生まだまだ面白し
新海苔を売る東京の風の中
切干や貧しき記憶糧として
京小春上ル下ルを繰り返し
枯菊になほある撓り括りけり
座布団のやうにむささび開き飛ぶ
立つてゐるままの箒や庭小春
盤水先生
師に見ゆ暗き廊下の障子開け
往時
転勤の地や角巻に馴染む母身を入れてこその愛憎葛の花
- 2025年1月●通巻546号
- 2024年12月●通巻545号
- 2024年11月●通巻544号
- 2024年10月●通巻543号
- 2024年9月●通巻542号
- 2024年8月●通巻541号
- 2024年7月●通巻540号
- 2024年6月●通巻539号
- 2024年5月●通巻538号
- 2024年4月●通巻537号
- 2024年3月●通巻536号
- 2024年2月●通巻535号
- 2024年1月●通巻534号
- 2023年12月●通巻533号
- 2023年11月●通巻532号
- 2023年10月●通巻531号
- 2023年9月●通巻530号
- 2023年8月●通巻529号
- 2023年7月●通巻528号
- 2023年6月●通巻527号
- 2023年5月●通巻526号
- 2023年4月●通巻525号
- 2023年3月●通巻524号
- 2023年2月●通巻523号