蟇目良雨 主宰 作品

初髪

初髪やがらりと変はる女の子

涙ぐむほどの眩しさ初山河

松明けの納豆卵かけ御飯

初場所やあをあをとして徳俵

初富士の鉄壁なせり雪の襞

福笹の絵馬が鳴り出す峠越え

虎落笛飛火のごとく移りけり

雪国の奈落に母の老いたまふ

青竹の柄杓の撓る寒の水

走り根を手摑みにして探梅行

白煙に遅れて音や遠雪崩

日脚伸ぶ古刹の屋根の草の影