はいかい万華鏡 (10) 2025年2月号
2025年2月1日 はいかい万華鏡
「関心領域」という映画を見た。アウシュビッツ収容所長アドルフ・ヘスと家族の物語だ。「かの」収容所に赴任したヘスが上から命じられたことを淡々とこなす仕事ぶりと、妻とその子供達が収容所と壁を一枚隔てた静かな空間での日常生活が美しく静かに描かれていて始めのうちは何の物語か分からない。
はいかい万華鏡 (9) 2025年1月号
2025年1月1日 はいかい万華鏡
広重の「東海道五十三次」がよく売れたのは旅に出かけなくても土地の名所、名産、言い伝えが一枚の絵に込められていて実際に行った気分にさせたことである。例えば箱根宿「湖水図」では険しい峠道を中央に配し左半分には芦ノ湖と遠くに富士山を配している。歩けば苦しくなる峠を誇張して描くことで見る者を旅をしている気分にさせたのだ。
韓の俳諧(71)2025年1月号
2025年1月1日 韓の俳諧
1935年10月20日午後、「石楠」の「臼田亞浪師歓迎俳句大会」が開かれ出席者は100人を越えた。席題は秋一般でした。21日は夜汽車に乗るまで、休養日だったが、亞浪は「石楠」の主な人々の家を訪問した。10月22日朝6時に大邱から乗り継ぎ 9時38分に慶州へ着いた。