春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

はいかい万華鏡

はいかい万華鏡 (7) 2024年11月号

卑弥呼がシャーマンだけの指導者でなかったことが共通認識になっている現代において、卑弥呼の時代から現代まで日本が外国から侵略されずに二千年近く独立を保っていることに、女性の力が随所に幾度も発揮されてきたことを認識すべき時が来たのではないかと思うのである。

はいかい万華鏡 (6) 2024年10月号

過日アマゾンプライムで「人生いろどり」 2012年制作の町興し映画である。徳島県上勝町という山間僻地の老女による村興しの物語である。農協の若い職員と農家の老女たちが知恵を絞って料理の褄用に「葉っぱ」を売ることを考え出した。

はいかい万華鏡 (5) 2024年9月号

室生犀星「俳句は老人文学ではない」俳句を作ると老けないのは「俳句は老人の文学ではない」から。 鯛の骨畳に拾ふ夜寒かな   犀星

はいかい万華鏡 (4) 2024年8月号

大徳寺納豆は中国から寺院経由で入ったもので鑑真和上が伝えたなどの説もあり紫式部の時代にはあったと考えられる。

はいかい万華鏡 (3) 2024年7月号

3世紀の日本に卑弥呼がいた。鬼道を扱う女性のイメージが、近年の研究で邪馬台国連合を合議制で率いた指導者としての卑弥呼として定着している。

はいかい万華鏡 (2) 2024年6月号

今年度芥川賞受賞作品九段理江著『東京都同情塔』の物語はザハ・ハディド案の国立競技場に隣接する新宿御苑に70階を超える超高層施設を建てて東京都民の中で同情に値する人々を無料で住まわせる計画に携わる女性建築家の話だ。

はいかい万華鏡 (1) 2024年5月号

父は新聞記者として忙しく、母が子の面倒を見たが教師上がりの性格だろうか、私が学校で特別扱いされることを嫌い、運動会の徒競走にも普通に走らされた。結果は想像出来るように先頭の子から何十メートルも遅れてゴールをするのだが、この時の悔しい「何くそ‼」という気持ちが私を育てたに違いない。

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