春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

韓の俳諧(30)2021年8月号

ホトトギスの俳人であった吉野左衛門が、1910年に『京城日報』の社長として赴任し、『京城日報』に日報俳壇を設け選者になった。しかし、このころの『京城日報』は残っていない。1914年に吉野左衛門は病気のために退任・帰国し、石島雉子郎に後任の選者を依頼した。石島雉子郎は、18歳で『浮城』を創刊・主宰し、ホトトギスにも投句していた。1913年に京城の救世軍本部の士官として赴任し浮城会で俳句の指導を行った。

「日本酒のこと」(8) 2021年8月号

「冷酒」は言わずと知れた夏の季語です。これを歳時記で調べると「日本酒は燗で飲むのが一般的だが夏は暑いのでそのままで飲む人が多い。冷酒といい、冷やで飲むともいう。」とあり、その後に「井戸や冷蔵庫に入れて冷し酒にする人もある。」と続けています。

自由時間 (97) 2021年7月号

7月の京都は、祇園祭一色になる。その山鉾の豪華絢爛な飾り物はてっきり純和風のものだと思っていたが、舶来の、見るからに高価そうな古い絨毯やタペストリーが山鉾を飾っているのである。ヨーロッパでは幻とされる古い絨毯や、重要文化財に指定されているタペストリーが山鉾に懸けられているのである。祇園祭が「動く美術館」と呼ばれる所以である。

曾良を尋ねて(143) 2021年7月号

旧暦5月22日は河合曽良の命日であり「さみだれ忌」や「あぢさゐ忌」として今日曾良の偉業を偲んでいる。 この命日の後も榛名山で生存していたとしても、修験道を極めんとしたもはや別の名前を持った神道師であり俳人曾良ではない。岩波庄右衛門正字は幕府巡検使として壱岐で客死したのである。

鑑賞 「現代の俳句」(4)2021年7月号

寂しいは言はない朧濃き夜なり 鈴木節子

古典に学ぶ (96)源氏物語2021年7月号

『源氏物語』の密通と「病」・朧月夜と「病」① 『源氏物語』の重要なテーマの一つに不義密通があるが、前回迄の藤壺や朧月夜、そして女三の宮といった、重要な女君たちの密通には必ず病が不可欠な要素としてかかわっている。

「俳句文法」入門 (29) 2021年7月号

過去の助動詞「けり」は、過去「…た。…ていた」と訳す。過去の事実が存続「…ている」と訳す。

韓の俳諧(29)2021年7月号

『京城日報』には、いろんな形で俳句が載っているが、明治から大正にかけて江戸川会という句会があったことが、僅かな痕跡からわかる。江戸川とはソウルの韓江のこと。子規とも交流のあった中村鳥堂が、送別句会を開き記事を京城日報に載せた。

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