春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

はいかい漫遊漫歩(54)(55)2017年1月号

改革や革新を大きなうねりに乗せるには、インパクトのあるキャッチフレーズが必要だ。俳句革新をめざした正岡子規が使った“殺し文句”は〈 天保以後の句は概ね卑俗陳腐にして見るに堪へず。称して月並み調といふ 〉だった。

俳句時事(176) 作句の現場「鷹柱」2016年12月号

渥美半島の伊良湖岬と言えば、先ず思い出されるのが芭蕉の鷹の句である。    鷹一つ見付けてうれし伊良古崎  芭蕉芭蕉の鷹の碑は国道沿いにある。大きな岩に被さるように藪椿が枝を伸ばしていた。岬の方を見るとすでに日は傾き、鷹の姿は見当たらなかった。

伊勢物語の面白さを読む(30)2017年1月号

から衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞ思ふ 昔男に「かきつばた」の五文字を折句(おりく)にして旅の心を詠めと言ったその人こそ、紀有常だったのである。有常は昔男の妻の父であり、舅に言われてはさすがの昔男も恋人ではなく妻を恋うる歌を詠まざるを得なかったというわけなのである。

自由時間 (43) 2016年12月号

「風に吹かれて」  人はどれだけの道を歩めば 人と呼ばれるのか 白鳩はどれだけの海を渡れば 砂浜で眠れるのか 砲弾がどれだけ飛び交えば 永久に禁止されるのか 友よ その答えは風に吹かれている その答えは風に吹かれている

曾良を尋ねて(88)2016年12月号

伊達兵部宗勝と酒井雅楽守忠清の密約

鑑賞 「現代の俳句」(103)2016年12月号

箒草手を差し入れて起こしやる   内海良太[万象]

子規の四季(75) 2016年12月号

明治32年(1899)12月、子規は多忙な日時を送っていた。12月1日(金)、俳諧叢書第二編『俳人蕪村』をほととぎす発行所より刊行。翌12月3日には、根岸短歌会開催。12月4日には「日本」に「短歌を募る辞」を掲載、新年雑詠での新しい短歌を求めた。12月10日には子規庵句会例会を開催。この日、「ホトトギス」第三巻第三号刊行。

衣の歳時記 (81) 2016年12月号

─ 外套 ─西高東低の冬型の気圧配置が定まってくる十二月。日本海側は雪空、太平洋側は北風に乾ぶ晴天の日が続く。昼はいよいよ短くなり、外套が手放せなくなる季節を迎える。

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