庭石の等間隔に秋の声
風待ちの船を乗り継ぐ神の旅
団栗の転がり上手遠くまで
砕け散る波のしぶきに秋惜しむ
為すことのこれとてなくて秋終る
台風の余波倒木を翻弄す
スクリューを船から外し冬支度
深秋や三百年の松の黙
雪吊りの縄投げられて絡むなし
北窓を塞ぎてよりの意地通す
饒舌な鳥を間近に文化の日
人の手の及ばぬところ冬の蝶
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