春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

衣の歳時記

衣の歳時記 (88) 2017年7月号

夏の家庭着として親しまれている「甚平」。羽織ほどの丈で、前を着物合わせにして紐で結ぶ。木綿、麻、縮などで作り素肌に着る。老人や子供に向いている。副季語は「じんべ」「袖なし」。

衣の歳時記 (87) 2017年6月号

6月から7月にかけて薊に似た鮮やかな黄色の花を咲かせる「紅の花」。開花して数日すると赤味がさしてくる。花から口紅や染料、顔料を作り、種子は食用油となる重宝な植物である。「紅花」「紅粉花」「紅藍花」とも表記され、古名の「末摘花」と共に副季語。

衣の歳時記 (86) 2017年5月号

「産着」。季語ではないが、人間にとって記念すべき衣服の一つである。この世に生まれて初めて着る衣。清潔な晒木綿やガーゼで作られることが多い。襁褓と共に、誕生の喜びを込めて用意される。「産衣」とも書く。百日過ぎのお宮参りの晴着を含める場合もあるが、「初着」として区別するのが良いだろう。

衣の歳時記 (85) 2017年4月号

冬の北風が徐々に東風、南風に変わり暖かくなる四月。日本列島を桜前線が北上し若草が萌え立つ美しい季節である。京都は様々な神事や祭で賑わい、春爛漫を迎える。

衣の歳時記 (84) 2017年3月号

 昼と夜の長さが同じになり、最高気温の平均が15度前後(東京)に落ち着く3月。明るくなった日差しの下、あちらこちらで卒業式の光景が見られる。今正に巣立とうとしている若者を見ていると、思わずエールを送りたくなるのである。

衣の歳時記 (83) 2017年2月号

─ 角巻 ─ 1月に次いで雪の多い2月。太平洋側では日脚が伸びるのを実感できるが、北海道や日本海側は降雪が続く。人々は降り積もる雪の中で淡々と暮らし、遠い春を辛抱強く待つのである。

衣の歳時記 (82) 2017年1月号

─ 毛糸編む ─ 年初めの1月。多くの人が家族揃って正月を寿ぐ格別な月である。月半ばまでは様々な行事がありめでたい気分に浸るが、厳寒期を迎え、暖房の効いた家の中で過ごすことも多くなる。

衣の歳時記 (81) 2016年12月号

─ 外套 ─西高東低の冬型の気圧配置が定まってくる十二月。日本海側は雪空、太平洋側は北風に乾ぶ晴天の日が続く。昼はいよいよ短くなり、外套が手放せなくなる季節を迎える。

衣の歳時記(80) 2016年11月号

─股引 ─四季の移ろいの中で、よりはっきりとその気配を感じるのは夏と冬である。ことに冬は、寒さが体に堪える分敏感に反応する。寒さが身に添う11月は、冬の到来を受け容れ、守りに入る時候といえよう。  

衣の歳時記(79) 2016年10月号

─ 時代祭 ─ 10月は収穫の最盛期である。稲の刈入れを終えると、新穀を供え神に感謝する秋祭を執り行う地方も多い。澄み渡った青空の下、繰り出した神輿の周りに笑顔の人々が集まる。

衣の歳時記(78) 2016年9月号

 ─ 秋彼岸 ─ 緩やかに秋へと移ろう九月。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、彼岸は時候の変わり目でもある。畦や土手に曼珠沙華が咲く中、墓参に訪れる人が跡を絶たない。

衣の歳時記(77) 2016年8月号

ー簡単服・アッパッパー 陽暦八月に相当する陰暦七月は、文月だけでなく七夕月、文披月、女郎花月、涼月などの風情ある異称を持ち、それとなく秋の気配を感じさせる。

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