2016年7月(通巻444号)
2016年07月●通巻444号
2016年6月21日 2016年
平成28 年7 月号/目次 7月の俳句 草 笛〈主宰近詠12句〉 ………………………… 棚山波朗 紫蘭〈近詠7 句〉 ……………………………… 川澄祐勝 どうだんの花〈近詠7 句〉 ……………………… 高木良多 …
俳句時事(171) 作句の現場「花田植」2016年7月号
「花田植」は広島県北広島町に伝わる田植行事で、その起源は室町時代に遡ると伝えられている。飾りたてた牛が田を搔き、早乙女が田楽に合わせて田植歌を唄いながら苗を植える。のどかな初夏の田園にくり広げられる一大絵巻で、既にユネスコの文化遺産に指定されている。
自由時間 (38) 2016年7月号
2016年6月21日 自由時間
新国立劇場で鄭義信(チョン・ウィシン)三部作が連続上演された。三月『焼肉ドラゴン』、四月『たとえば野に咲く花のように』、五月『パーマ屋スミレ』。 鄭義信は、脚本家、劇作家、演出家として活躍中である。その功績により二〇一四年に紫綬褒章を受章した。その受賞歴を見れば、優れた仕事をしていることが分かる。
子規の四季 (70) 2016年7月号 果物帖
子規は「果物帖」を画きはじめた。連日モルヒネを服用するほどの病苦をまぎらわすため、画帖に身辺の果物を写生しようと思い立ったのである。大好きな果物を、これも大好きな絵にすることは、子規にとって何よりの慰めになったことだろう。
衣の歳時記(76) 2016年7月号
─レース ─ 厳しい炎暑が始まる七月。日暮れても地面の火照りが体に纏わり、夏の真直中にいることを思い知らされる。若者たちといえば、海やキャンプ場で伸びやかに盛夏を謳歌する。
伊勢物語のおもしろさを読む (24) 2016年7月号
2016年6月27日 古典に学ぶ
東国章段に続く十六段に登場する紀有常 むかし、紀の有常といふ人ありけり。三代のみかどに仕うまつりて、時にあひけれど、のちは世かはり時うつりにければ、世の常の人のごともあらず。