春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
会員作品秀句鑑賞 - 耕人集

2017年2月(通巻451号)

耕人集●2017年2月号(通巻451号)

回転の尽きて木の実に戻りけり   上野了子

2017年02月●通巻451号

平成 29 年2 月号  / 目次 2月の俳句  返り花〈主宰近詠12句〉 ……………………………… 棚山波朗  冬紅葉〈近詠7 句〉 ……………………………………… 川澄祐勝  朴落葉〈近詠7 句〉 ……………………… …

月刊俳句雑誌「春耕」2017年2月号(通巻451号)-俳句でつづる生活と美「春耕俳句会」発行

棚山波朗主宰近詠●2017年2月号(通巻451号)

(悼 升本行洋氏) 誰彼に羽音やさしや冬の鳥 (悼 島田ヤス氏) 「ヤスさん」の声賑々し冬日向 (悼 前川みどり氏) 榾火継ぎ諏訪の事々夜更けまで (悼 菅原庄山子氏) 三山へいつも先達冬青草

自由時間 (45) 2017年2月号

北斎。宝暦十年(1760)に貧農の子として、両国近くで生まれた。時の将軍は九代徳川家重。少年時代は、貸本屋の丁稚や木版彫刻師の従弟として奉公したが、絵に興味を覚え、絵師を志す。 七十一歳のとき、錦絵『富嶽三十六景』の初版発行、 七十五歳のとき、絵本『富嶽百景』の初編発行(全三編、実際は百二景)。

曾良を尋ねて(90)2017年2月号

伊達騒動と酒井雅楽頭忠清

鑑賞 「現代の俳句」(105)2017年2月号

氷瀑をしばらく雨の叩きけり   奈良文夫[萬緑]

子規の四季(77) 2017年2月号

左千夫が現れ、秀真・麓もやって来た。左千夫は大きな古 釜を携えて来た。茶をもてなすためである。釜の蓋は近ごろ 秀真が鋳造したもので、つまみの車形は左千夫の意匠だとい う。麓は持参した利休の手簡の軸を釜の上に掛けた。  この日のもてなしの内容は、3月2日付の「墨汁一滴」に 詳述されている。 氷解けて水の流るゝ音すなり  子規

衣の歳時記 (83) 2017年2月号

─ 角巻 ─ 1月に次いで雪の多い2月。太平洋側では日脚が伸びるのを実感できるが、北海道や日本海側は降雪が続く。人々は降り積もる雪の中で淡々と暮らし、遠い春を辛抱強く待つのである。

伊勢物語の面白さを読む(31)2017年2月号

『伊勢物語』の初段を元服したばかりの昔男が正妻となるべき女性に出会った話と読み、それ以後第十五段までを、后がねの姫君との大恋愛の末に、都を追われて東下りの旅に出、別れてきた恋人や妻のことを思いながらも旅先で現地妻を得たりするという、恋と漂白の物語として読むと、色好みの貴公子昔男の青春の日々を描いた印象的な物語として読者に迫ってくる。

はいかい漫遊漫歩(56)(57)2017年2月号

“俳句の神様 ”が一人の俳趣味の男を動かし、俳句史から抜け落ちるところだった“放浪俳人”井上井月を発掘した。男の名は、長野県伊那出身の文人医師、下島空谷(本名勲 1870―1974)。1927年7月に自死した芥川龍之介を看取った主治医である。ちなみに芥川は死の直前、空谷宛てに〈自嘲 水洟や鼻の先だけ暮れ残る〉と書いた色紙を遺した。

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