春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

曾良を尋ねて(101) 2018年1月号

大久保長安は生涯において徳川政権に絶大な功績があったにも拘らず、その莫大な蓄財や伊達政宗、松平忠輝など多岐にわたる人脈を家康に恐れられ陰謀によって蓄財はすべて没収され遺児7名は全員処刑された。

鑑賞 「現代の俳句」(116)2018年1月号

ビー玉をビー玉に当てカチと冬   大崎紀夫[やぶれ傘]

枕草子のおもしろさを読む(8)2018年1月号

この「草の花は」の末尾の描写に、「これに薄を入れぬ、いみじうあやしと人いふめり」とあるのは、著作態度を考慮する点で興味深い。・・・・・このように、薄について言及する口調はとてもおかしくもある。

はいかい漫遊漫歩(78)(79)2018年1月号

「人間宣言」をしたのは昭和天皇だが、「肉食宣言」は、祖父の明治天皇。宣言の一年後の明治六年にレストラン「精養軒」が開業、四年後には不忍池畔に上野精養軒も店を開き、現在は本店として営業を続けている。 蕎麦の実の外皮を取り除いた芯だけでつくったのが「ざる」で、外皮のまま挽いた粉を使ったのが「もり」である。外皮を取り去る手間と、蕎麦の実の分量が少なくなるだけ、「ざる」のほうが値段が高くなる。街のごく普通の蕎麦店では、刻み海苔がトッピングされているのが「ざる」、乗っていないのが「もり」で、客もそれを承知で注文していると言っていい。

自由時間 (55) 2017年12月号

今回は、森鷗外の日露戦争従軍詩歌集である『うた日記』について書く。  森林太郎は、日露戦争(1904~5)のとき、陸軍第二軍兵站部軍医部長として出征した。1904年(明治37)4月、広島市の宇品港を出発し、帰国したのは翌々年の1月であった。その間、折に触れて詩・歌・俳句を作る。それをまとめたものが『うた日記』である。

曾良を尋ねて(100) 2017年12月号

芭蕉の「荒海や」の句は佐渡島への畏敬の念によって創造されたイマジネーションの句ではなかったか。 大久保長安は大陸から渡って来た秦氏の末裔で武田信玄、徳川家康に仕え鉱山の開発に力を発揮した。

鑑賞 「現代の俳句」(115)2017年12月号

誰にでもある土壇場や鵙の声   鈴木節子[門]

衣の歳時記 (93) 2017年12月号

赤子や幼児を背負ってその上から羽織るやや大きめの半纏の「ねんねこ」。子供を庇護し防寒を兼ねる。綿を入れて広袖にし、衽を付けて前を合わせる。今日ではほとんど目にすることはないが、懐かしい装いの一つである。副季語は「ねんねこ半纏」「負い半纏」「子守半纏」「亀の子半纏」。

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