韓の俳諧(60)2024年2月号
2024年2月1日 韓の俳諧
雑誌『石楠』1925年12月号 山火鈔(幹部同人雑詠)には福永巨明が、秋光鈔(会員雑詠)には横山柯子、大橋華垣らの句が掲載された。また石楠京城支社の句会報も掲載された。中に、京城で俳句を始め『石楠』に入った今西舟芳がいる。舟芳は光州へ移住後河鹿吟社に加入し、木浦に移り『カリタゴ』の会員となった。辺境の俳人は流派を選ぶといった贅沢ができず、近くの結社に属した。
古典に学ぶ (126)源氏物語2024年1月号
2024年1月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたか⑩ 葵上⑥ 葵上亡きあと、源氏と六条御息所が和歌を贈答する場面がある。光源氏が自分のことを、葵上を取り殺した犯人であると疑っているかもしれないと推し量った御息所は、晩秋の哀趣深まる頃、光源氏の思いを知るために洗練の限りを尽くして弔問の手紙を書いた。
はいかい漫遊漫歩(222)(223)2024年1月号
2024年1月1日 はいかい漫遊漫歩
「どろ亀先生」は、定年退官するまで本郷・駒場の大学キャンパスでは一度も教壇に立たず、演習林でのフィールド・スタディと教育に徹した稀有の東大教授だった。
「俳句文法」入門 (59) 2024年1月号
2024年1月1日 俳句文法
ミスを正して説明してくれとの要請があり、傍点が誤り。「秋風をまとゐ」これは「まとひ」が正。「癒へにけり」→「癒えにけり」終止形は癒ゆ(ヤ行下二段活用)。「見へ隠れ」→「見え隠れ」が正。終止形は見ゆ(ヤ行下二段活用)。など
韓の俳諧(59)2024年1月号
2024年1月1日 韓の俳諧
臼田亞浪は朝鮮公論の俳壇の選者を1925年7月号から務めるが、亞浪が2か月出雲に旅に出たため、その次は10月号に亞浪選が掲載された。また、石楠の京城支部も出来、句会の互選句も同号に掲載された。韓国内の学校を卒業した俳人も出て来た時代であった。
古典に学ぶ (125)源氏物語2023年12月号
2023年12月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたか⑨ 葵上⑤ 現実には起こりようのない奇怪な事態をまのあたりにした源氏は、女の妄執の恐ろしさにおののいた。