蟇目良雨主宰 作品

一箱の秋刀魚を料る修羅場かな
青春や赤き林檎に唇(く ち)寄せて
山廬忌の置きて倒れぬ竹箒
山茶花や日に異に旦暮あたらしき
      能登吟行 八句
能登に入る秋の時雨の横殴り
磯千鳥バスも小走り堅渚
梶の碑の之乎路に古りて雁渡し
両脚の綺麗に能登の秋の虹
秋簾能登に残りし京ことば
等伯の松にごつんと秋の雲
竜巻のお供や能登の龍田姫
身に入むや倶利伽羅以後を隠れ棲