春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

はいかい漫遊漫歩(174)(175)2022年1月号

黄金バット」の紙芝居作家、評論家、庶民文化研究家、時代考証家と多彩な肩書で活躍した加太こうじさん(1998年没、享年80歳)は、庶民的な味を愛した美食家だった。マグロは好物だったが、極上の赤身を良しとし、トロ、取り分け大トロは「人間の食うものじゃない」とけして口にしなかった。

「俳句文法」入門 (35) 2022年1月号

七田谷さんの「俳句文法入門」「べし」の章を紹介したい。 玆十日萩大名といひつべし  阿波野青畝 完了の助動詞「つ」に連なった「べし」は、萩の花にかこまれて確かに萩大名といってよい、と当然・適当の意を強調して是認する。 ー (引用より)  「ぬ」は自然的完了で、「つ」は人工的完了。

韓の俳諧(35)2022年1月号

大正4年(1915)の俳句雑誌『蕉禅世界』2月号に、「子規は新派に非ず我流也」という論説が載っている。著者は其角堂主人。其角堂の号と庵を継いだ田辺機一は、三囲神社内其角堂に住み、子規もライバルと認める俳句の指導者だった。蕉風を、初期・中期・末期に分け、子規は初期と中期に従い、機一は末期(完成期)の蕉風に従っているとした。機一は子規の早逝をいたんだ。

「日本酒のこと」(13) 2022年1月号

日本酒は古来より日本人の生活に深く根差した国酒であり、それだけに四季おりおりのお酒の楽しみ方があります。この雉子酒という季語を知ったことを契機に改めて歳時記を繰りお酒に関する季語を整理してみました。

鑑賞 「現代の俳句」(9)2021年12月号

一湾を巡り巡りて燕去ぬ 朝妻力

古典に学ぶ (101)源氏物語2021年12月号

柏木の病と死死③ 柏木の懸想  蹴鞠の疲れを休めるふりをしながら、夕霧は女三宮の住まいの気配に耳をすまし、その気配を窺おうとする夕霧の企みは、柏木というもう一人の同調者を生み出してしまうのである。

はいかい漫遊漫歩(172)(173)2021年12月号

池波正太郎の江戸時代小説シリーズ『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』には、食い物屋と江戸の食べ物が数多く登場する。美食家と言われた作家ならではの筆さばきに、読者は唾を呑み込むことになる。

「俳句文法」入門 (34) 2021年12月号

べしは活用語の終止形に接続する。生くべし。死ぬべし。但しラ変とラ変型の活用語には連体形に付く。有るべし。居るべし。活用は形容詞の型である。

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