2016年12月(通巻449号)
2016年12月●通巻449号
2016年12月1日 2016年
平成28 年12 月号/目次 12月の俳句 ……………………………………………………… 崩れ簗〈主宰近詠12句〉 ………………………… 棚山波朗 秋麗〈近詠7 句〉 ……………………………… 川澄祐勝 椿の実〈 …
俳句時事(176) 作句の現場「鷹柱」2016年12月号
渥美半島の伊良湖岬と言えば、先ず思い出されるのが芭蕉の鷹の句である。 鷹一つ見付けてうれし伊良古崎 芭蕉芭蕉の鷹の碑は国道沿いにある。大きな岩に被さるように藪椿が枝を伸ばしていた。岬の方を見るとすでに日は傾き、鷹の姿は見当たらなかった。
自由時間 (43) 2016年12月号
2016年12月1日 自由時間
「風に吹かれて」 人はどれだけの道を歩めば 人と呼ばれるのか 白鳩はどれだけの海を渡れば 砂浜で眠れるのか 砲弾がどれだけ飛び交えば 永久に禁止されるのか 友よ その答えは風に吹かれている その答えは風に吹かれている
子規の四季(75) 2016年12月号
明治32年(1899)12月、子規は多忙な日時を送っていた。12月1日(金)、俳諧叢書第二編『俳人蕪村』をほととぎす発行所より刊行。翌12月3日には、根岸短歌会開催。12月4日には「日本」に「短歌を募る辞」を掲載、新年雑詠での新しい短歌を求めた。12月10日には子規庵句会例会を開催。この日、「ホトトギス」第三巻第三号刊行。
衣の歳時記 (81) 2016年12月号
─ 外套 ─西高東低の冬型の気圧配置が定まってくる十二月。日本海側は雪空、太平洋側は北風に乾ぶ晴天の日が続く。昼はいよいよ短くなり、外套が手放せなくなる季節を迎える。
伊勢物語の面白さを読む(29)2016年12月号
2016年12月1日 古典に学ぶ
『伊勢物語』にはこのような章段を含めた麗しい友との交流を描いた章段が多数あるが、その中でも紀有常との関係は特に親密で、舅と娘婿の関係をはるかに超えた深い友情で結ばれた間柄であったことが想像される。第十六段はそういう関係を鮮明にした章段なのである。